退職祝いのお返しについて
最後の出勤日の挨拶回りについて
最後の出勤日には、職場全体に行き渡るような個別包装のお菓子などを持って、「お世話になりました。今後ともよろしくお願いします」とあいさつに回りましょう。
内祝いのマナーについて
退職に際していただいたお祝いや餞別は、ありがたく受け取って、そのお返しをする必要は特にありません。
退職後、一段落してから近況報告を兼ねたお礼状を出すとよいでしょう。
特にお礼をしておきたい場合には、おおげさにならない程度の品物を贈ってはいかがでしょう。
その場合も、あわててお返しをするのではなく、一段落してから贈ります。
おすすめなお礼品と相場について
お返しをしなくてよいのが原則ですから、お礼をする場合も、実用的で相手が負担に思わない程度の品物にするのがよいでしょう。
お返しの品の例:ハンカチーフ、タオル、食器など
水引、表書き、名前の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御礼」「お礼」など
表書き/姓名:なし
お礼状のマナーについて
お礼の気持ちを込めた表現をするとともに、暮らしぶりや仕事などの近況を伝えます。
たとえ、かつての部下だったひとに出す手紙であっても、退職しているのですから、丁寧な表現をすることが大切です。
また、職場を離れた寂しさを感じているとしても、文面には表さず、新たな人生を積極的に歩んでいる姿を表現しましょう。受け取る方を安心させる、そんな気遣いが望まれます。
お礼状の文例について
【かつての部下へのお礼状の一例】
在職中には大変お世話になったうえ、退職のお祝いまでいただき、誠に感謝しております。
いただいた将棋盤と駒と毎日にらめっこをし、楽しい時間を過ごしています。
先日は、子どもたちが退職祝いのプレゼントに用意してくれた北海道旅行に妻と出かけ、久しぶりに夫婦でのんびりした時間を過ごすこともできました。
少しずつボランティア活動に携わっていきたい・・・などなど、これからの第二の人生ということをじっくり考えて有意義に過ごしたいと思います。
落合さんの今後のご活躍とご健康をお祈りしております。
また、私で役立つことがあれば、なんでも気軽にご相談ください。
「贈答のルールとお金の事典」より