退職祝いののしについて
水引、表書き、名前の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御退職祝」「御引退記念」「御礼」など
表書き/名前:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
連名での名前の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御退職祝」「御引退記念」「御礼」など
表書き/名前:3名までの連名の場合↓
氏名を真ん中に書きます。右から左へ、目上の人から順に書きます。友人たちで贈る場合はアイウエオ順に。3名まではこの書き方にします。
表書き/名前:4名以上の連名の場合↓
代表者の氏名と左下に小さく「外一同」と書き、別紙に全員の名前を書いて中包みに入れます。
中途退職の場合の表書き、名前の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御贐(おはなむけ)」「御餞別」「粗品」など
表書き/名前:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
結婚退職の場合の表書き、名前の書き方について
水引:紅白の結び切り
のし:あり
表書き/上書き:「祝御結婚」「寿」「御祝」など
表書き/名前:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
定年退職におすすめなプレゼントについて
一般によく贈られるのは、趣味関連の品物。ゴルフが趣味ならポロシャツやクラブのヘッドカバー、ガーデニングを楽しんでいるということなら、植木鋏などの庭道具という具合です。
「これからの人生、十分にお好きなことを楽しんでください」という思いを表すには、一番ふさわしいのではないでしょうか。
また、好きなお芝居の上等の席のチケットなども良いアイデアです。時期によって、マフラーなども喜ばれます。
おすすめの品物:歌舞伎などの観劇チケット、旅行券、釣り竿、絵筆、和装小物、陶磁器、ゴルフクラブ、ゴルフクラブのカバーセット、茶道具、碁盤、漆器、アクセサリー、日本酒やワインなどのお酒
また、健康を損ねている方には、健康の回復を祈って、「電気毛布」や「羽布団」などを贈るのもオススメです。
おすすめ出来ないお祝いギフトについて
定年退職は第2の人生の出発点とはいえ、長年勤めてきた職場を去るのは寂しいものです。ましてや一般的な定年退職年齢の60歳はまだまだ、第一線で働くパワーが十分残っているのがふつう。
再就職先が決まっていれば気持ちもはればれの退職ということになっても、次の仕事が思うにまかせない状態では寂しさもひとしおでしょう。
そんな当人の心情を思えば、定年退職祝いに贈る品物にも、当然、配慮が必要になります。
タブーとされているのは、鞄や時計など、ビジネスの必携品。名刺入れや定期入れもそうですし、ネクタイやカフスボタンなどビジネスにつながる品物も避けるのがマナーです。
ただし、再就職が決まっていて、当人も意欲満々で次の仕事に臨むという状況があれば、ビジネス関連の品物も大丈夫です。新しいビジネスバッグなどを贈れば、気分も新たになり、ますます意欲が高まろうというものです。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・定年を迎えられましたことを心よりお祝い申しあげます。なんでも相談できた●●さんと一緒に仕事が出来なくなり寂しいですが、教えていただいたことをお手本に皆で頑張っていきます。いつまでも活力あふれる素敵な先輩でいてください。お疲れさまでした。
・無事にご定年を迎えられたことを心よりお祝い申しあげます。長年にわたりご努力ご活躍いただき、お客様そして当社のためご尽力賜り誠にありがとうございました。今後の末ながいご健勝とご活躍をお祈りいたします。
・ご定年おめでとうございます。長年にわたりご指導頂き、ありがとうございました。今後のご健康とご活躍をお祈りいたします。
・長年お仕事を無事勤めあげられましたことをお祝い申しあげます。ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝いたしております。末ながいご多幸をお祈りいたします。
・●●さん、長い間お疲れさまでした。たくさん教えていただき、 たくさん助けていただきました。本当にありがとうございました。これからも私達のお手本として、明るく活き活きとお過ごしください。
・長年お仕事を無事勤めあげられましたことをお祝い申しあげます。ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝いたしております。末ながいご多幸をお祈りいたします。
・●●さん、長い間お疲れさまでした。●●さんに教えていただいたことは、みんなで大切に引き継いでいきます。これからもお体を大切に、いつまでもお元気でいてください。本当にありがとうございました。
・ご退職おめでとうございます。最後まで完走したランナーみたいな満ち足りた笑顔が目に浮かびます。これからは人生を楽しみましょう。たまには遊びに来てください。
・とうとうご退職ですね。その節は本当にお世話になりました。人生という糸が結びあった縁。そのありがたさを感じています。末永くお健やかにお過ごしください。
・ご退職おめでとうございます。長年のご苦労に敬意を表すると共に頂戴したご恩に心から感謝申しあげます。新しい旅立ちですね。これからは自由な日々を楽しんでください。
・ご退職おめでとうございます。故郷で仲良く遊んだ日々がつい昨日のように想われます。こちらへお寄りの際には気軽に訪ねて来てください。
・叱られた私が、今、部下を叱っています。忘れられない言葉をたくさん、ありがとうございました。
お返し(内祝い)の熨斗の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御礼」「お礼」「粗品」など
表書き/姓名:なし
渡す時期:落ち着いてから
お返し(内祝い)のマナーについて
退職に際していただいたお祝いや餞別は、ありがたく受け取って、そのお返しをする必要は特にありません。
退職後、一段落してから近況報告を兼ねたお礼状を出すとよいでしょう。
特にお礼をしておきたい場合には、おおげさにならない程度の品物を贈ってはいかがでしょう。
その場合も、あわててお返しをするのではなく、一段落してから贈ります。
☆プレゼントと金額について
お返しをしなくてよいのが原則ですから、お礼をする場合も、実用的で相手が負担に思わない程度の品物にするのがよいでしょう。
お返しの品の例:ハンカチーフ、タオル、食器など
☆お礼状について
お礼の気持ちを込めた表現をするとともに、暮らしぶりや仕事などの近況を伝えます。
たとえ、かつての部下だったひとに出す手紙であっても、退職しているのですから、丁寧な表現をすることが大切です。
また、職場を離れた寂しさを感じているとしても、文面には表さず、新たな人生を積極的に歩んでいる姿を表現しましょう。受け取る方を安心させる、そんな気遣いが望まれます。
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より
「贈答のルールとお金の事典」より
「冠婚葬祭 お金のマナー便利帳」より
「NTT D-MAIL」より