送別会での幹事の挨拶について
司会からの進行についての文例について
ポイント:出席者の顔ぶれを簡潔に紹介し、会の進行の流れについてざっと説明して協力を求めます。
皆さんおそろいになったようですから、そろそろ始めたいと思います。
松田部長、長い間のお勤め、お疲れ様でした。本日は、金子社長以下、部長と苦楽をともにした社員が集まり、ささやかな送別の宴を開かせていただくことにしました。今夜は、いっさいのお気遣いなしに、心ゆくまで楽しんでください。
本当は、出席者全員がお別れの言葉を述べたいところですが、時間の都合もあり、社長にごあいさつをいただくだけとします。あとは松田部長を囲んでご歓談いただくということにしたいと思います。
なお、色紙を何枚か用意しておきました。みんなで寄せ書きをして、松田部長にお贈りしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、金子社長、ひと言ごあいさつをお願いいたします。
司会からの中途退職の文例について
ポイント:中途退職の事情を簡単に紹介し、「今夜は心ゆくまで」と楽しい雰囲気を心がける。
花の金曜日の夜にお集まりいただき、申し訳なく思いますが、他ならぬ岡崎くんの退職送別会ですので、お許しください。
岡崎くんと私とは同期入社で、いっしょに営業部に配属され、今日まで切磋琢磨しあってきました。岡崎くんの実家が建材販売会社を営んでいることは入社早々に聞かされましたが、私としては、長男の岡崎くんは、いずれ家業を継ぐことになるのだろうな、と考えていました。
最近、お父様の体調がすぐれないことから、早く家業を手伝ってほしいと懇願されたそうです。そんな事情から、このたび退職に至ったしだいです。
岡崎くんは、懐の深い、付き合いのいい男でした。職場からいなくなるのは残念ですが、事情が事情ですから気持ちよく送り出してあげたいと思います。今夜は心ゆくまで、岡崎くんを囲んで飲みましょう。
司会からの定年退職の文例について
ポイント:慰労の言葉→入社当時のころ→在社中の仕事ぶり→第二の人生への励ましの言葉、が基本形です。
高木さん、長い間、本当にご苦労さまでした。
社歴の古い人はご存知かと思いますが、高木さんは、私とほとんで同期の入社です。社員の数がまだ三十人に満たないころから、高村副社長、西田専務などとともに、この会社の基礎を築いたメンバーのおひとりです。
高木さんは入社以来、今日までずっと経理と財務を担当してきました。地味な仕事ですが、会社の根幹となる最も骨の折れる業務のエキスパートとして、会社の発展のために多大の貢献をしていただきました。
定年後も何らかの形で会社に残ってほしかったのですが、しばらくはのんびりして、第二の人生をゆっくりと考えたいというご返事でした。まことに鮮やかな引き際です。
高木さん、長い間ありがとうございました。どうぞお元気にお過ごしください。
上司からの乾杯の文例について
武藤さん、長い間本当にご苦労さまでした。
常務の中村です。
思い返してみますと武藤さんは、我が社が誕生し、成長し、そして、なんとか一人前になるまで、ずっといっしょに歩んでくださいました。我が社もごたぶんにもれず、オイルショック、バブル崩壊と経営の危機に直面してきましたが、そのたびにいろいろな面で力を発揮してくださった武藤さんに助けられてきたのです。
武藤さんが退職されようとしている今、武藤さんの今までの努力を無駄にしないよう、我が社をさらに発展、成長させていくことが、私どもの任務だとあらためて感じているしだいです。
今までご一緒に仕事ができたことは、私の誇りとなっています。本当にありがとうございました。くれぐれもお体を大事にし、実り豊かなときを過ごされますようにと願っております。
武藤さんの第二ラウンドの門出を祝い、乾杯したいと思います。
「お疲れ様でした。乾杯」
ありがとうございました。
メールでの案内の文例について
平野富子さんを賑々しく送る会のお知らせ
七年間、経理課のアイドルとして仕事を続けてこられた平野富子ですが、残念ながらこの三月をもって退社することになりました。今後は、郷里の金沢に戻り、ご両親のもとで、染色の勉強をなさる予定とのことです。
つきましては、寂しさをぐっとこらえ、平野さんの新しい門出を盛大に祝う宴を催したいと存じます。年度末ではありますが、皆様ぜひご出席ください。
記
(日時、場所、会費などの案内)
「乾杯・献杯・中締め 実例事典」より
「短いスピーチ実例集」より
「手紙・はがき・文書 文例大事典」より