退職祝いの金額について
職場での定年退職の相場について
定年退職は基本的に職場で祝うものですが、目上の人に現金を贈るのは失礼になります。
そこで、退職日の1週間前までに送別会を開いたり、職場一同として記念品を贈ったりするのが一般的です。
定年退職の贈り物など、高価な贈り物の場合には、みんなでお金を出し合って贈るのが一般的です。大体の相場は以下の通りです。
部署でまとめる場合・・・1万~2万円
個人的に贈る場合:5千~1万円
父親への定年退職の相場について
父親への金額・・・2万~5万円
結婚退職のお祝いの相場について
部署でまとめる場合:2万~3万円
水引、表書き、名前の書き方について
☆定年退職の場合の書き方
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「祝御退職」「御引退記念」「御祝」「御礼」など
表書き/姓名:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
☆中途退職の場合の書き方
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御贐(おはなむけ)」「御餞別」「粗品」など
表書き/姓名:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
☆結婚退職の場合の書き方
水引:紅白の結び切り
のし:あり
表書き/上書き:「祝御結婚」「寿」「御祝」など
表書き/姓名:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
定年退職におすすめなプレゼントについて
一般によく贈られるのは、趣味関連の品物。ゴルフが趣味ならポロシャツやクラブのヘッドカバー、ガーデニングを楽しんでいるということなら、植木鋏などの庭道具という具合です。
「これからの人生、十分にお好きなことを楽しんでください」という思いを表すには、一番ふさわしいのではないでしょうか。
また、好きなお芝居の上等の席のチケットなども良いアイデアです。時期によって、マフラーなども喜ばれます。
おすすめの品物:歌舞伎などの観劇チケット、旅行券、釣り竿、絵筆、和装小物、陶磁器、ゴルフクラブ、ゴルフクラブのカバーセット、茶道具、碁盤、漆器、アクセサリー、日本酒やワインなどのお酒
また、健康を損ねている方には、健康の回復を祈って、「電気毛布」や「羽布団」などを贈るのもオススメです。
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・定年を迎えられましたことを心よりお祝い申しあげます。なんでも相談できた●●さんと一緒に仕事が出来なくなり寂しいですが、教えていただいたことをお手本に皆で頑張っていきます。いつまでも活力あふれる素敵な先輩でいてください。お疲れさまでした。
・無事にご定年を迎えられたことを心よりお祝い申しあげます。長年にわたりご努力ご活躍いただき、お客様そして当社のためご尽力賜り誠にありがとうございました。今後の末ながいご健勝とご活躍をお祈りいたします。
・ご定年おめでとうございます。長年にわたりご指導頂き、ありがとうございました。今後のご健康とご活躍をお祈りいたします。
・長年お仕事を無事勤めあげられましたことをお祝い申しあげます。ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝いたしております。末ながいご多幸をお祈りいたします。
・●●さん、長い間お疲れさまでした。たくさん教えていただき、 たくさん助けていただきました。本当にありがとうございました。これからも私達のお手本として、明るく活き活きとお過ごしください。
・長年お仕事を無事勤めあげられましたことをお祝い申しあげます。ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝いたしております。末ながいご多幸をお祈りいたします。
・●●さん、長い間お疲れさまでした。●●さんに教えていただいたことは、みんなで大切に引き継いでいきます。これからもお体を大切に、いつまでもお元気でいてください。本当にありがとうございました。
・ご退職おめでとうございます。最後まで完走したランナーみたいな満ち足りた笑顔が目に浮かびます。これからは人生を楽しみましょう。たまには遊びに来てください。
・とうとうご退職ですね。その節は本当にお世話になりました。人生という糸が結びあった縁。そのありがたさを感じています。末永くお健やかにお過ごしください。
・ご退職おめでとうございます。長年のご苦労に敬意を表すると共に頂戴したご恩に心から感謝申しあげます。新しい旅立ちですね。これからは自由な日々を楽しんでください。
・ご退職おめでとうございます。故郷で仲良く遊んだ日々がつい昨日のように想われます。こちらへお寄りの際には気軽に訪ねて来てください。
・叱られた私が、今、部下を叱っています。忘れられない言葉をたくさん、ありがとうございました。
お返し品の選び方や相場について
お返しをしなくてよいのが原則ですから、お礼をする場合も、実用的で相手が負担に思わない程度の品物にするのがよいでしょう。
お返しの品の例:ハンカチーフ、タオル、食器など
お返しのマナーについて
退職に際していただいたお祝いや餞別は、ありがたく受け取って、そのお返しをする必要は特にありません。
退職後、一段落してから近況報告を兼ねたお礼状を出すとよいでしょう。
特にお礼をしておきたい場合には、おおげさにならない程度の品物を贈ってはいかがでしょう。
その場合も、あわててお返しをするのではなく、一段落してから贈ります。
☆のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御礼」「お礼」「粗品」など
表書き/姓名:なし
渡す時期:落ち着いてから
☆お礼状について
お礼の気持ちを込めた表現をするとともに、暮らしぶりや仕事などの近況を伝えます。
たとえ、かつての部下だったひとに出す手紙であっても、退職しているのですから、丁寧な表現をすることが大切です。
また、職場を離れた寂しさを感じているとしても、文面には表さず、新たな人生を積極的に歩んでいる姿を表現しましょう。受け取る方を安心させる、そんな気遣いが望まれます。
「贈答のルールとお金の事典」より
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より
「冠婚葬祭 お金のマナー便利帳」より
「NTT D-MAIL」より